税理士登録_近畿税理士会

監査法人独立後、税理士登録申請をし、2017/8/31に登録が完了し晴れて税理士を名乗ることができるようになりました。

そこで税理士登録までを自身の経験を踏まえて書きたいと思います。

Contents

登録の流れ

・登録申請書の取得(近畿税理士会館4階窓口にて入手。税理士会によって必要な書類が異なるケースあり)

・申請書の提出(持参のみ。郵送不可)

・面接(近畿税理士会にて)

(・税理士名簿に登録(伝達式の一週間前))

・税理士証票伝達式(近畿税理士会にて)

登録申請書

申請に必要な書面。とにかく多いです。
税理士登録申請書はコピー可とはいえ4通必要。

また役所(戸籍抄本や世帯全員分の住民票の写し、身分(身元)証明書)や法務局(登記されていないことの証明書や登記簿謄本)で取得すべき書類もありますので、準備にはそれなりの時間が必要となります。(本籍地の市区町村が発行したものが必要なものもあります。)

申請する方の属性・状況(試験合格者なのか、弁護士・公認会計士なのか、事務所として登録する場所はどこか(自宅(戸建て、マンション)、テナント)により提出書類に違いがあります。

携帯電話を使用する理由書なんてものもありました。(固定電話が前提なんでしょうね。)
私は固定電話は不要と考えている派なので、この理由書に携帯電話を使用する理由を記載しました。(結構長文。。)

また事務所登録する場所の間取りなんかも記載。

既存事務所内で開業する場合は守秘義務を保つことができるよう、他の方とは机を離したり衝立等で仕切り、その写真を提出する必要があります。(私は自宅を事務所として登録したのでこの辺はしていません)

面接で聞かれたこと

私が申請した月は7月。7月は税務署を退官された方が多く登録される月のようで、面接の待合室には多くの申請者がいました。(後述の伝達式の出席者は108名でした)

時間になると一人ずつ名前が呼ばれ面接会場へ。

面接はひとりひとり個室で行われるのではなく、広い会議室に机が並べられ、そこで2人の面接官に面接していただきます。(左右前後では、別のテーブルで他の方の面接が行われています。)

面接ではまず氏名、生年月日、住所等を聞かれ(本人確認のため)、その後申請書類やその他の書類に関するヒアリング。
どこの支部になるのかや、どこで登録するのか、登録場所のどこにPCなどを置くか(私はデスクトップPCではなく、ノートPCですが、机のこのあたりですと答えました)、前の職場ではどんな業務をしていたかなどで、終始穏やかな状況の中、特に嫌な思いもせず終了。(どこかで圧迫面接をイメージしていました。。)

人によっては名刺に税理士と名乗っていないかや税理士としての業務をしていないかの確認もあったようですが私は当時、監査法人在職中であったため、このような質問はありませんでした。

また携帯電話を使用する理由書に関してはやはりつっこまれ、固定電話は備えなくてよいのか?や、FAXはどうするのか?といったことを聞かれました。
私はひとりで業務をしていますし、お客様のところにいったり、営業にいったりと外出することが多いため、携帯電話の方がタイムリーな対応が可能であり、お客様にメリットがある旨を伝えました(たとえ固定電話をひいても結局携帯電話に転送するだけなので)。それでも固定電話がないことにより不都合が生じれば(固定電話がないと信用できないとか)今後検討しますと答えました。

FAXに関しては、税理士会から案内等を送るのにFAXを使うことがあるとおっしゃっていました。(中には電話以外の連絡手段がFAXしかないという税理士さんもいるようです。)
一方、メールアドレスを記載する箇所がなく、この辺りはまだまだ古い体質だなと感じたところです。

税理士証票伝達式

当日まで

一週間程度前に近畿税理士会から伝達式に関する書類が入った封筒が届きます。

中身は、申込書(税理士証票受領書、会費の口座振替申込書、協同組合加入申込書)、案内書(当日の式次第、協同組合、登録時研修、税理士制度発展募金等)です。
また、税理士名簿に登録された旨および登録番号が登録申請時に提出した白いはがきに記載され届きました。

伝達式当日

場所は近畿税理士会館3階で午後1時から5時までの予定でしたが、実際は4時過ぎには終了しました。

写真撮影もあるので、クールビズ対象外でジャケット、ネクタイの着用が必須です。

私が申請した月は7月で税務署を退官された方が多く申請する月なので他月より多いとのことで伝達式には108名参加されていました。

受付してあらかじめ決められた座席に案内されるのですが、すごい数の資料が置いてありました。(一枚目の写真)
手帳、各種説明資料、諸規定集や会員名簿までありました。小さな段ボール一杯分でしょうか。持って帰れるか不安でしたが、宅急便の送り状があり、宅配してもらいました。(それでも宅急便の袋に全部入りいらず一部持ち帰りましたが手がちぎれそうでした。。中には全部ねじ込んでいる方もいましたが。)

まず写真撮影(集合写真)。といっても全員ではなく、参加者を4分割にし、27名がひとグループとなり撮影しました。

撮影後近畿会会長のあいさつ、役員紹介のあと、税理士証票の伝達に移ります。
伝達は一人ひとり会長から手渡しで受け取ります。卒業証書の授与式のような形でこの式のメインイベントです。

その後、概要や各種事業(研修や情報化対策、厚生部といった各部)の紹介、税政連の説明がありました。一つ一つはそこまで長くないものの、ずっと聞いているのはきつかったです。

そして最後に入会手続きで終了です。事前に郵送された申込書に記載したものを提出し、入会金を支払い、バッチを受け取ります。

私が当日実際に支払った金額は105,200円(入会金40,000円、日税連電子認証局分担金5,000円、会費55,200(年額82,800円の月数案分分)、登録時研修テキスト代5,000円)と協同組合出資金1,000円です。協同組合はマストではないのですが、書籍等が安く購入できるので加入しました。加入金も安いですし、最終的には返金されます。

ただ、入会手続きの流れで、税政連の申し込みがしれっとあり、勧誘されます。入りませんといえば、後日でも大丈夫ですのでと言われ振込用紙だけ渡されます。入りたい方は当日現金で支払えば入れます。しれっと勧誘されるのは嫌な気になります。

入会手続きが終わった方から解散になるのですが、会場出たすぐのエレベーターホールではなんちゃら会の勧誘(上の階で説明しているので良ければと言われましたが、入りません!といえばあっさり引き下がってくれました)、さらに、エレベーターの中でたまたま乗り合わせた別の会の方からも勧誘を受け、1階に到着するとまたまた別の会の勧誘にあいましたが、笑顔で検討しますといってその場を乗り切りました。

私は先に独立した人からこの辺りの話を聞いていたので対処しましたが、もし事前情報を仕入れておらず、わからないまま加入された方もいるのではないでしょうか。本人が入りたいのであればいいのですが、税理士の6割が入っていますとか言われると、揺らぐ方もいるのではないでしょうか。


追記
証票伝達式から約一か月後、集合写真とプレートが届きました。(集合写真は私の時は人数が多く4組撮影したのですが、自分以外の3組分も届きました)

実際に払ったおかね(申請から登録まで)

(申請時)
登録免許税60,000円(事前に納付し領収証書を申請書に添付)
登録手数料50,000円(書類提出時に現金で納付)

(伝達式)
入会金40,000円
日税連電子認証局分担金5,000円
会費55,200(年額82,800円の月数案分)・・・入会する月により変動します
登録時研修テキスト代5,000円
協同組合加入金1,000円

合計216,200円でした。結構な金額です。
これに加えて所属する支部へ支払う支部会費があるようで(会費は支部により異なります)、それはまだ支払っていません。調べたところによると私が所属する奈良県の葛城支部は27,000円とのこと。

来年以降は会費82,800円と支部会費27,000円の109,800円となりますが、これだけのお金を使って登録したのだから、しっかり回収します。

 


【編集後記】

家に帰り公認会計士と税理士のバッチをとりました。会計士のバッチは一度も付けたことがなく(監査法人ではだれも付けていません)失くしたのではないかと焦りましたがありました。

(写真の左が税理士バッチ、右側が公認会計士バッチ)

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