子どものお金IQを伸ばす。お金の話はタブー?生きていくには必要なので考える力を身につけさせるのは必要。

大城太氏の「子どものお金IQを伸ばすのはどっち?」を読みました。

お金の話って学校では教えてくれないし、子どもに対してお金の話をするのはどことなく避けがちとなっているのではないでしょうか。
けど生きていくにはお金が必要ですし、お金の心配なく生きていきたいですし、子どもにもそうなってほしい。ですので自分の子どもにもお金の教育をしたいと思っていました。
そんなときにいつもブログや著書を拝見している大城太氏からぴったりな本が発売されました。

Contents

お金の話はタブーではない

日本人はよく子どもの前でお金の話をするのは下品。お金の話はタブーだと考えられています。

子どものころを思い出してみると、親の年収がどのぐらいあったかや資産はいくらあるのかといったことを聞いたことはありましたでしょうか。
私は親の年収を聞いたことはありましたが、はっきりといくらだと教えられた記憶はありません。また聞く相手も父親ではなく母親だったように思います。私の父親は公務員で商売人ではなかったからか、こういったお金の話はあまりしてもらった記憶はありません。

お金の話は学校では教えてくれないため、家庭内でお金の話をタブーにしてしまうと、子どもは「真のお金の大切さ」を学ぶ機会がないまま、社会にでてしまうことになってしまいます。

そうならないために子どもにはお金の話はきちんとしようと思います。

「お金IQを伸ばす」の先にあるのは子ども幸せ

学歴は幸せの通過点。学歴はお金を稼ぐ「確率を上げる」もの

学歴というと、結局勉強していい大学に入って大手企業に就職する、といったことを想像してしまいます。現在において、いい大学に入って大手企業に就職すればそこそこ幸せに暮らせるという時代は終わりつつあります。

大手企業であっても業績が傾けばリストラの可能性がありますし、今は好調でも10年後20年後どうなっているかは誰にもわかりません。大手に入ったからと言って一生同じ企業に在籍し続けることが王道という考え方も変わってきており、著書を引用すると

世間一般の転職への偏見はなくなりつつありますし、さらに言えば、できる人ほど転職回数が多いという事実もあります。(中略)成功者と言える年収1500万円以上の人の転職回数は、年収700万~1499万円の人より多いそうです。ほかの要因もあるでしょうが、転職はお金を稼ぐ近道とも言える時代になっているのです。(中略)
そうした時代、お金IQが備わっていない人、つまり自分でお金を稼ぐ能力が身についていない人は、お金に困る人生を歩む可能性が高いと言えます。(P.22)

つまり、学歴を高めることは大手企業に入るためではなく、どうすれば人生を切り開いていくことができるかを考える「思考力」を高めることであり、その確率を高めるためのものです。

いい大学に入って大手企業に入ったから、自分は安泰だと思って成長のスピードを緩めるのではなく、他の人より有利な位置にいるのであれば、その立場をさらに優位なものにするにはどうすればいいかを考えることが大事だと思います。

やる気<その気

「やる気」、「その気」といった言葉はよく聞くと思います。

「やる気」=頑張るですので、瞬間的には強い力を発揮しますが、長続きしません。疲れてしまいます。
一方「その気」はそうするものだ、そうなるはずだと思い込んでいるので、頑張らずとも継続することができます。

子どもに勉強をさせるときも、「やる気」にさせて「がんばらせる」のではなく、勉強自体を「その気」にさせることが大事となります。

(以前こんな記事も書いています「「学力」の経済学」の中室牧子先生の講演会に参加。勉強も当然大事だが自制心ややり抜く力の方が重要!

子どもにいくら投資しているかを把握させる

子ども名義の預金通帳を作っている方も多いのではないでしょうか。

それを子どもに渡すときに、いきなりぽんと渡してしまうより、この資金があれば何ができるか、何が買えるかを一緒に考えることも大事です。

そうすることで、何にいくら必要なのかがわかり、さらにはあといくらあれば「海外留学ができるのか」や「資格取得のための講座受講料を支払えるか」といったことを話し合うのも大事です。

その結果、子どもには二つの変化が起こるでしょう。
まずは、覚悟。これだけの愛情が注がれているのだと伝わり、「そのお金は大事に使わなければいけない」と学ぶことができるのです。
もうひとつは、想像力です。これから歩む人生で、どんな局面でいくらくらいが必要なのか、足りない分を補うには何をしなくてはいけないのかを想像することができます。(P.175)

まとめ

 

 

著書を読んで親の子への無償の愛がなければそもそも成立しない話だと感じました。子どもに対して精一杯の愛情と興味をもって、子どもとしっかりと会話し良好な親子関係を築いていることが大事です。
それが根底にある上で、大人ではなく「元子ども」として子どもに接することが第一歩。
人間関係(親子関係)がうまくいっていない状態で何を言ってもうまくいくはずがありません。大人同士もそうであるように、いくら親子だからといっても(親子だからこそ)うまくいきません。


【編集後記】

長男も小学生になり少しずつですが、「お金」というものを認識し興味を持ち始めました。
数年後は、お年玉として「円」ではなく「USD」で渡し、為替レートをみて有利なときに円転換してあげるような渡し方をしてみようかなと考えています。(まだまだ円もUSDもわかっていないのでかなり先になるかもしれませんが。今なら仮想通貨もありですかね)

 

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